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高齢者虐待1万2000件  厚労省調査  悲しいことですね・・・

高齢者虐待1万2000件 厚労省が法施行後初の調査
(中日新聞9月21日記事)



高齢者虐待防止法が施行された昨年4月からの1年間に、65歳以上の高齢者が家庭内で家族らから暴行や暴言などの虐待を受けていたと自治体が確認した事例が、1万2575件に上ったことが21日、厚生労働省が同法施行後初めて実施した調査(暫定値)で分かった。介護施設などで職員から虐待を受けていた事例は53件だった。』
(本文より抜粋)



厚労省がこの中から9,900件をピックアップして調査した結果、虐待を受けた高齢者の約40%は認知症の高齢者で、被害者の男女別では女性が77%と圧倒的多数を占めている。虐待していたのは息子が37%、夫14%、娘14%、息子の妻10%。


これは自治体に報告された件数のみの数字である。実際にはこの何倍もの高齢者が何らかの虐待を受けているはずで、こういう記事を読むと憤りやら悲しさやらで腹が立つことこの上無い。


通報者の4割はヘルパーなどの介護関係者で、本人からの相談は1割程度にとどまっている。認知症の方の中にはそもそも自分から訴えることができない方も多い。それ以外の高齢者の場合でも、自分が介護されているという立場上、なかなか言い出せなかったり諦めて何も言わなかったりするというケースが多いのだろう。


家族が虐待を行う理由は様々で、認知症になった親を心理的に受け入れることができず、そのもどかしさから虐待を行ってしまったり、在宅介護をしながらの生活に疲れ果て、そのストレスから虐待や介護放棄に走ったりするケースがある。勝手に親の財産を使い込んだりする事例も多い。


ところで

この記事を見ていて、ふと思ったのだが、これは育児放棄や児童虐待をおこなう親のケースと非情に似ている気がする

最近の若い親は昔と違って云々、などといった話をTVでよく見るが、高齢者の介護をしている息子や娘は大抵が50~70代の年齢であり、こうしてみると高齢者や子供に対する虐待に時代や年齢は関係ない。昔からあったことがようやく注目されるようになった、という事だろう。

昔と違うのは、近代化に伴って都市化した社会では隣人関係が希薄になっているということだ。それまで近所の隣人が担ってきた役割を外部の人間がおこなわなければならなくなっている。近い場所にいない分、発見するのはなかなか難しいが、行政やわれわれ介護サービス従業者の役割はそういった意味でやはり大きい。


そして何より重要なのは、高齢者を介護する子供や親族などの介護者をメンタル面でサポートする体制の充実だ。虐待の原因には介護にかかる生活への負担からくるストレスが大きいと聞く。

最近は少なくなりつつあるが、親の介護を他人にまかせるのに抵抗があるという人はまだまだ多い。介護サービスを活用すれば介護者の心身の負担をかなり減らすことができるはずで、気軽に相談することができる環境を介護者にもっと提供する必要がある。



虐待を完全に無くすことは難しいが、減らすことはできるはず。


人生の晩年を迎えつつある高齢者に、生きることは苦痛だった、とは思って欲しくない。最後まで「生きてて良かった」、と笑って過ごしてもらえるような世の中にであって欲しい


そう、思っている。


(追記)
ちなみに介護施設で職員から受けた虐待は53件。

少ないように見えるが、利用者側が施設に遠慮して報告していない、という事例がいくらでもあるはずであり、同じ稼業の人間として恥ずかしいやら情けないやら。



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