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問われる救急医療 消防庁が「急患受け入れ拒否」の実態調査 今年度末までに

日本の救急医療が今、重大な危機を迎えている。

・救患受け入れ拒否問題、消防庁が搬送50万人の実態調査
(読売新聞1月8日)


・急患受け入れ拒否実態調査へ 消防庁、重症以上の例
(asahi.com 1月8日)


・救急搬送受け入れ拒否の実態調査へ 消防庁
(msn産経ニュース1月8日)


救急車(東京消防庁)


昨年の12月25日未明、下痢や嘔吐などの体調不良を訴えて救急搬送された大阪在住の女性(89歳)が、府内の計30箇所の病院から受け入れを拒否された末、翌夕に搬送先の病院で息を引きとった、という痛ましい事件が起きた。つい最近の事件なので、ニュースや新聞で見た記憶がある方も多いのではないだろうか。

30病院に拒まれ死亡 大阪の89歳 到着まで2時間(asahi.com12月28日)

この89歳の女性、当初は車内で意識もあったそうなのだが、2時間後にようやく見つかった病院への搬送中に容態が急変。出血性ショックのため翌日に亡くなっている。「もっと早期に病院に収容されていれば・・・」との思いが消えない。

今回、消防庁が実態調査に乗り出した原因は「この事件」が背景にあるからなのだが、このようなケースは今に始まった事ではない。以前から急患の受け入れ拒否問題については様々な場所から問題視する声は挙がっていた。

ちなみに、日本の救急医療体制は以下のように分類されている。

初期救急
・入院や手術を伴わない医療
・「休日夜間急患センター」や「在宅当番医」が担当する

二次救急
入院や手術を要する症例に対する医療
・いくつかの病院が当番日を決めて救急医療を行う(病院群輪番制)、または中核となる救急指定病院に当番で他の病院や開業している医師が集まり、休日や夜間の救急医療に当たる(センター方式

三次救急
二次救急まででは対応できない重篤な疾患や多発外傷に対する医療
・「救命救急センター」や「高度救命救急センター」が担当


ここで問題になるのが軽症の患者
本来なら初期救急にかかるべき患者が、高度な二次医療を提供する救急指定病院を求めて休日や夜間に集中。軽症での救急隊要請までもが増加して救急車が常に出動中となってしまうなど、結果的に病院が本来の機能を果たせない、という現象が生じているのだ。

また、深夜の救急医療を望む人の中には、「昼間は仕事が忙しくて受診できない」、「以前から体調不良を感じていた」等、緊急性を伴わないにも関わらず来院してくる患者も多く(コンビニ受診)、本当に救急医療を必要としている人が診察を受けられないという、患者モラルの低下に起因するケースが多発している。

そのため、医師や看護師にかかる負担が著しく増大。
もともとの医師不足・看護師不足のため、夜間当直からそのまま日勤を行う者も多く、医師が休養がとれず翌日以降の診療に支障を来したり、疲れ果てて医療現場を去ってしまうケースが増えていることから、現在の救急医療の現状そのものが医療崩壊の原因のひとつになっているのではないかという意見もある。


医療崩壊の理由については、国の医療行政の過誤や医療訴訟の増大による影響、マスコミや一部の市民団体による行き過ぎたネガティブ・キャンペーンによる恣意的な報道等も原因と言われていると聞く。この辺りについては我々が一朝一夕に解決しうるような問題ではないが、「患者モラルの低下」という問題については我々一般市民が意識する事で是正すべき事柄であるし、まずはここから始めるべき課題であるとも考える。

今回おこなわれる消防庁の調査によって、「救急受け入れ拒否」の実情の一端ぐらいは明らかになるのだろうが、その中で「患者モラルの低下」という現状が指摘されることは想像に難くない。我々は、自分達を救ってくれるはずの存在を、自分達の手で首をしめるような真似はすべきではない。これは子供でもわかる理屈だ。

なぜなら

明日、救急車に乗っているのは、このブログを読んでいる『あなた』かもしれないのだから



【関連情報】
・藤枝市立総合病院-「志太榛原救急医療研究会からの緊急アピール」
・網走支庁-救急医療は、あくまでも「緊急時の備え」です
・軽症でも安易に救急外来「コンビニ受診」減らそう(読売新聞11月2日)
・「なくそう!医師の過労死」(医療・介護情報CBニュース)
・周産期医療の崩壊をくい止める会

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