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「第6回 社会保障カード(仮称)の在り方に関する検討会」資料が公開中

1月23日、厚生労働省のサイトにて下記の資料が公開。
このブログでも何度か触れている話題だ。

「第6回 社会保障カード(仮称)の在り方に関する検討会資料」(1月21日開催分)

厚生労働省(中央合同庁舎第五号館)


この「社会保障カード」の導入時期の目途は2011年度(平成23年度)。社保庁のオンラインシステムの更新が終了する2010年度に合わせたい、という事らしい。元々、厚労省が2012年度に導入しようとしていた「健康ITカード(仮称)」の拡大版という位置付けだ。例の年金記録問題が発覚したため、この機に各証明書を統合し、事務効率化を図ることで情報の転記ミスを防ごう、という狙いから「社会保障カード」という形で一本化された。

国民一人にICカード一枚を発行し、このカード一枚で年金手帳健康保険証介護保険証等の機能をオンラインで一元管理する。年金の支払い記録や医療に関する情報も自分のPCから確認できる。希望者には身分証明書の機能も付与され、将来的には雇用保険者証もこれに含むつもりのようだ。

便利なことだらけに見えるが、個人情報の漏えいやプライバシーといったセキュリティ問題、各制度ごとに使用されている個人管理番号の名寄せの問題、地域で独自に発行している「減額証」の扱い、完全オンライン化に対応できない人々や施設への対応など、問題も山積している。

また、極めて重要な問題であるにも関わらず、導入までの準備期間がひどく短いことも問題視されている。日本医師会からも「拙速に過ぎる対応」との批判を受けている。医師会が常に正しい意見を言っているとも思わないが、この部分に関してはその通りだと思う。


オンライン化でデータベースを一元化することの利益は確かに大きい。年金記録問題での役所側の不手際を考えれば、何らかの方法で効率化を検討しようという動きになって当然だ。改善しよう、という姿勢は評価できるし必要なことだ。(これだけ大掛かりなシステム改変を行う動機が年金記録問題に端を発している、というのもどうかと思うが)

年金手帳

※社会保障カードの導入には年金問題が大きく絡んでいる


ただし、これはGMの個人的意見なのだが、現時点ではどうしても負の側面を強く感じてしまう。

身近なことを例に挙げれば、このカードには介護保険者証としての機能も統合される。その人の介護度を知ろうと思えば対応する機械を購入し、カードを読み取り機にかけないと介護度はわからない。

介護度の変更は人によっては結構多いのだが、例えばケアマネさんがその人の家を訪れ、カードの現物を見せてもらったところでポータブル仕様の読み取り機でも無ければ介護度の現場での確認はできない。窓口でも、今までは保険証をサッと見ただけで判断できたものが機械を通さなくては見れないことになるため、現場での手続きは逆に煩雑化する可能性もある。そもそも回線トラブルでもあればどうにもならない。

仮にこれらの問題をあと3年である程度克服できたとしても、そもそも電子データというものは万能という訳ではない。仕事をしている人ならわかってもらい易いと思うが、場合によっては紙媒体の方が便利な事も多い。一長一短なのだ。

悪いところばかり挙げすぎると公平な視点を欠くことになってしまうが、「社会保障カード」に関しては、導入の方向で検討されつつも重要な部分でまだまだ内容が煮詰められていない箇所も多々あるため、現段階では評価の材料が不足している。


これからの動向に引き続き注目していきたい。

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【関連新聞記事】
・「社保カード」構想報告書を大筋了承…厚労省の検討会
(読売新聞1月22日)


・社会保障カード基本構想まとまる 情報管理は4案を並記
(msn産経ニュース1月21日)


・社会保障カード:統一番号導入も 検討会が構想
(毎日新聞1月23日)


・本人確認で4案併記 年金・医療・介護の社会保障カード
(asahi.com1月22日)

  

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