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カメラとセンサーは何が違うの?という疑問

こんな記事を最近読んだのですが。

■認知症グループホームに「見守り」カメラ 製品化中止(asahi.com)

皆さんもとりあえず記事を読んでみて下さい。
「なるほどね。そりゃそうだわなー」とか思いましたか?

そこでですね、ちょっと記事の内容からは外れるんですが、どなたか福祉・医療関係者の方に教えていただきたいことがあるのです。

居室内や風呂やトイレでなくても「ビデオカメラで見張られている」というのはやはり落ち着かないものです。なので、今回「見守りカメラ」の製品化を中止しよう、という事になったのは、人によって意見は分かれるだろうけど理屈としては理解できます。安全性重視かプライバシー重視かの考え方の違いによるものだからです。この場合はプライバシーを尊重した、ということですよね。OK、それはわかった。

ただ、GMはここで素朴な疑問をもったのです。
それは、

「じゃあ、センサーはどうなのよ?」

という疑問です。

念のために説明しますが、「センサー」というのはドアの入り口やらベッドの側に置いて、対象者がそれを足で踏むと音が鳴ったり、職員が持っているナースコールの機械に通報がとぶ、というものです。「徘徊センサー」や「離床センサー」という名前で、大抵の施設や病院では普通に使われています。無論、目的は入居者の安全確保のためです。

施設では歩行や立ち上がりの際に、介助がなければ転倒してしまう危険性のある人などに使用されます。ベッドの横に置くことが多いですかね。センサーが反応した=立ち上がった、ということですから、職員はセンサーが鳴ればすぐにその人の元へ向かうことが出来ます。怪我をするのを未然に防ぐことを目的としている訳です。便利ですよね。

センサーを置いておけば、その人がどこへ行ったかはすぐわかります。なので、例えばトイレの前にセンサー置いておけば、いつトイレに行ったかはすぐにわかっちゃう。じゃあこれはこれでプライバシーを侵害していることになるんじゃないのかと。カメラと何が違うんだろう、と。そう思った訳ですよ。

「カメラとセンサーは違うでしょ?だってカメラは直接の姿を覗き見られるんだよ?画像と音とは違うでしょ」

という意見もあるのでしょうが、それなら(かなり暴論ですが)「盗撮はダメだけど盗聴はOKなのか?」という疑念が浮かびます。センサーには音声を聞き取る機能はありませんがね。音で行動を把握しているのだから、まぁ五十歩百歩でしょう。GMならベッドの横やらトイレの前やらにこんなもん置かれてたら落ち着かなくて仕方ないです。

念のために、誤解されると困るので言っておきますが、GMは別にセンサー類の存在や使用そのものを否定しているのではないのです。GMの施設でもこの種のセンサーは使用していますし、それによって防げた事故もあります。認知症の方や歩行不安定な方が多い施設では大変重宝する機械です。誰にでも使用するものでもないし、事務員とは言え、その有効性についてはそれなりに理解しているつもりです。

ここで挙げているのはあくまで理屈としてはどうなんだろう、という観点なのです。つまり、ビデオカメラの使用は「プライバシー上」というだけで無条件で忌避される。そういった事例を見ることは多いのに、一方で徘徊センサーや離床センサーに関するその種の議論は殆ど聞こえてこない。これをどう捉えるべきなのだろうか、という点について深刻な疑問を持ったのです。

ひょっとしたらこれは専門家の間では以前から議論し尽くされている問題なのかもしれない。法律でいうところの「通説」のようなものが既に出来上がっていて、それを元に、必要悪とは知りつつも安全性重視の観点から使用されているのかもしれない。

しかし、「プライバシーの保護」を声高に謳い、利用者中心、利用者の視点で介護せよ、といつも主張する専門家の人々が、ことセンサーの問題については殆ど何も語っておられないことがあまりに不思議なのです。今回のことに限らず、監視カメラについては過去にも結構ニュースや介護系の掲示板で話題になっているのに、身近に使用されるセンサー類については殆どその種の議論を見かけないのです。

GMは福祉以外の業界からの転職者、しかも事務職なので、どうしても実際の現場の議論の内容や過去の経緯について疎いところがあります。まだまだ勉強不足なことは自分でもわかります。しかし少しでも介護のことを理解するために以前から僅少とはいえ様々な著作を読み、疑問があればネットで調べ、それでもわからなければ同僚や友人に質問したりして、少しずつ介護のことを学んできました。

本やネットの話題の中にはセンサーのプライバシー問題に言及しているものも無論あります。しかし、全体的にその数は他のプライバシーの問題に比してひどく少なく、内容もまとめてしまえば「注意して使いましょうね」程度のものなのです。調べ足りないだけなのかもしれませんが、施設にとってこれほど身近な存在であるセンサーの話題はもっと数多く議論されてしかるべきなのではないのか?、大げさに言うなら、これは業界関係者の知的怠慢ではないのか?と、そう思ったのです。


福祉・医療関係者の皆様。
よろしければ浅学なGMにご意見をお聞かせ願えないでしょうか。

意見ではなく、こういう文献がある、こういう経緯で現在論議が進んでいる、といった内容や、あるいは皆様の施設ではこういう具合に考えている、といったものでも結構です。


真摯に教えを乞いたいと思っているのです。
ご迷惑でなければ、どうかよろしくお願いいたします。

↓この記事には補足説明のページがあります↓
■カメラとセンサーは何が違うの?という疑問についての補足説明(前編)


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コメント
よく、初夏の頃、「海岸で若い女の子を盗撮している(疑いのある)人がいる」と、ワイドショーなどでやっていますが、「いや、あなた方は、盗撮している人を、盗撮していません?」と思うことが多い・きゅうべぇです。
記事へのコメントが遅くなり、すみません。


なかなかに、難しい話ですよね。
僕が思うに、「製品・商品」というモノについてよりも、その「使い方」「目的」「場所」とかにも大きく関わっていると思います。

確かに「徘徊センサー」も、施設内のあらゆる箇所に設置し、利用者の行動の多くを把握できる設置の仕方は、問題である気がしますが、屋外への通路・出入口など、必要最低限の箇所への設置は、それが、利用者さんの安全のためであるならば、いたしかたないような気もします。
(GMさんとしては、そこの論議をしてるのか?というお話かもしれませんが。。。)

逆に、本来は、そのような使い方が目的ではないが、結果として、「徘徊や、ベッドからの離床」などの行動が分かるというものもあるかもしれません。

たとえば、ttp://www.paramount.co.jp/news/img/official2007110201.pdf 。

「眠りの状態」を知ることができるようですが、使い方によっては、「ベッド上にいるのか、いないのか」つまりは、「今、離床した」なんてことも分かりますよね。使い方を誤れば、「いちいち、俺が寝てるだの、起きてるだのを把握されたくない」と思う方もいるだろうし。

また、「カメラ」であっても、設置の仕方や、使い方によっては、過度にプライバシーを侵害せず、適度に安全の確認・確保ができるかもしれないし。。。

話は少しずれますが、よく、事件が起こって、犯人の映像が流れるのって、コンビニやエレベーターにしこまれてるカメラの映像ですよね?正直、あれも、「使い方」によっては、プライバシーの侵害や盗撮にもなりかねない気もしますし、僕も撮られているかと思うと、何とも言えません。

そもそも、
映像でプライバシーを侵害するものが、「盗撮」
音声でプライバシーを侵害するものが、「盗聴」
では、介護施設などで、肉眼で(こっそり)見守り、安否確認しているものは、
「のぞき」にあたるかももしれない?なんて・・・ちょっと、乱暴でしたね(苦笑)。

「カメラだからダメで、徘徊センサーは、OK」という、簡単な話ではないことは確かだし、使い方とか設置基準みたいなことについての話は、もっとしていいのかもしれませんね。


余談ですが、子供の友達の写真を撮っても、相手の親って、いい気分じゃないかもしれないなぁ・・・なんて、思ってしまうことがあります。

あっ、まとまってなくて、スミマセン。
2008/10/04(土) 12:21 | URL | きゅうべぇ #qwKvtbg.[ 編集]
もっと根源的な部分
きゅうべぇさん、長文コメント感謝。
なかなかコメント付かなかったので有難いです。でもね、今回の記事で言いたかったのは、そこの部分ともちょっと違うところなんです。

>僕が思うに、「製品・商品」というモノについてよりも、その「使い方」「目的」「場所」とかにも大きく関わっていると思います

「あー、やっぱりそう言われるかー」とか思ってしまった。実は友人にも同じような指摘をされてしまったんです。私の説明不足だった部分がやはりありますねー。

きゅうべぇさんの言われることは真に正しい。その通りだと思います。GMも同じ考えです。実際の現場ではそのような考えが大切なのだと思います。でもね、今回の記事で言いたかったのは「理論上でのプライバシーの捉え方」についてなのです。現場の方々からは「実際からやや乖離した話」と受け止められる話になってしまうのかもしれませんが・・・。

他の人に誤解されててはいけないので、この件に関してはキチンとした記事にして説明したいと思います。

ありがとうございました。
2008/10/04(土) 20:50 | URL | GM #JalddpaA[ 編集]
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