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特養の申込(その2) 特養入所の要件などに関するGM的Q&A

GMがよく電話で質問される、入所の要件や特養に関する事項を、Q&Aの形式で記載してみました。特養へ入所を申し込む方は参考にして下さい。

特養に入所できる人はどんな人?


要介護認定の申請を行い、原則として要介護3以上の認定を受けた人に入所する資格があります。要介護 1 や 2 の方は下記の場合に特例的に入所できます。

① 認知症で、日常生活に支障を来すような症状等が頻繁に見られること
② 知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状等が頻繁に見られること
③ 深刻な虐待が疑われること等により、心身の安全・安心の確保が困難な状態であること
④ 単身世帯等家族等の支援が期待できず、地域での介護サービス等の供給が不十分であること

要するに、「特養以外での生活が困難な事情がある場合」です。
「要支援」の方はそもそも入所対象外となります。

どこに申し込めばいいの?


入所したい特養に直接申し込んで下さい。
ただし、地域によっては市町村役場に申し込みをするところもあるようですので個別に確認が必要です。

申し込めるのは居住地の特養だけ?


全国、どこの特養でも申し込めます。

複数の特養に同時に申込むことはできる?


できます。
ほとんどの人が併願です。その代わり、申し込んだ後に要介護度などの状態が変わったり、入所の必要が無くなった場合には、申し込んだ特養に必ず連絡してあげて下さい。

特養の入所申込書はどこでもらえるの?


申込みに必要な書類は特養側(または役所)が渡してくれます。
最近は特養のホームページから書式をダウンロードできるところも増えてますので、直接行く時間が無いという方は確認してみて下さい。申込書の様式が特養によって異なっている場合もあります。また、地域によっては用紙が統一されている所もありますのでご注意を。

認知症がある人でも申し込みできるの?


できます。
GMの勤めている特養だと、入所している人の3分の2以上の方が認知症を患っています。


特養はずっと入所していられるの?


基本的にはそうです。
ただし、介護度が「要介護」から「要支援」になった場合は退所することになります。また、病気などで入院し、退院の見込みが立たないような場合は退所していただくことになりますが、特養は国の決まりによって、「入院後おおむね三月以内に退院することが明らかに見込まれるとき」は、やむを得ない事情がある場合を除き、退院後再び入所することができるようにしなければならないことになっています(指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準 第十九条)。入院の場合は病状による、ということです。

職員の体制はどうなっているの?


標準的な特養では、介護職、看護師、リハビリをおこなう機能訓練指導員、ケアマネ、生活相談員などが配置されています。介護職が大部分で、他の職種は少数です。他にも施設によっては別職種を配置している場合があります。最近では「口腔ケア」を重視するため、歯科衛生士を配置している特養も増えています。

医療面はどうなっているの?


特養では医師が常駐していない場合がほとんどで、健康管理は施設の管理医師を引き受けてくれている病院の医師や嘱託医が往診しておこないます。かかりつけ医がいる場合は、そちらへ受診に行くことも出来ます。その場合、施設の近隣なら送迎や付き添いなどは原則的に職員が対応します。日常的な処置は基本的には看護師がおこないますね。ただし、夜間は事情が異なります。夜勤の看護師を配置している特養は現状では少なく、異状時に電話連絡によって対応する「オンコール体制」の特養が全体の76.9%を占めています(詳しくはこちらへ)。よって、夜間については、大部分の特養では介護職のみで対応していると考えて良いでしょう。尚、入院などの場合は特養の協力病院に受け入れを要請することが出来ます(入院できるかは空床や病状によると思いますが)。

胃ろうや鼻腔栄養、痰吸引が必要な人でも入所できる?


できますが、これはその特養の事情にもよると思います。
胃ろうや鼻腔栄養などの処置は「医療行為」にあたるため、法律により医師や看護師しか行えないこととなっていました。規制が緩和され、一定の研修を受けた介護職員なら吸引等の行為が一部可能になったとは言え、あくまで生活施設である特養では受け入れ数にはやはり限界があります。ただし、看護師や一定の研修を受けた職員の数を増やして対応している特養もありますので、個別に問い合わせる方が良いと思います。

前金や一時金はどれくらい必要?


特養にはそういった費用は一切必要ありません。
毎月の利用料金だけです。

夫婦で一緒の特養に入ることはできる?


可能性がゼロではありませんが、ほとんどの場合は難しいと思います。というのも、入所にあたっての審査は夫婦ではなく、個人単位でおこなうからです。先に夫婦の一方が入所する、という形になることが多いでしょうね。


洗濯物は家族が持ち帰って洗濯するの?


一般的な洗濯は特養で行えます。
費用も利用料金の中に含まれていますのでご安心を。注意すべき点としては、GMの特養の場合、洗濯物は家庭用の洗濯機や大型の業務用洗濯機でいっぺんに洗濯します。これはどこも似たり寄ったりです。なので、セーターなどの型崩れや伸び縮みしやすい素材の服は出来るだけ家族の方が洗濯するのが無難です。尚、「クリーニング」は施設単独では扱えない場合がほとんどだと思いますので、そういう物は家族の方で手配する場合が多いでしょう。


早く申し込んだ人から入所できるんですよね?


いいえ、違います。
特養の入所の順番は「申込み順」ではありません
数年前から、入所の必要性・緊急性が高い方が優先される仕組みに変わっています。申込み順だと、施設での介護の必要性が低い方でも順番が回ってくれば入所できてしまうため、本当に特養に入所すべき人が入れなくなってしまうからです。その判断は、施設側が申し込み書類の内容をもとに、他職種共同でおこなう会議によって審査されます。審査の基準は行政によって指針が示されていますので、恣意的な審査を行う事は出来ません。

入所の審査はどのようにおこなっているの?


特養の管理者、ケアマネ、生活相談員、介護職、看護師、医師などの専門職や、地域の民生委員などの第三者等が定期的に集って入所に関する会議を開きます。介護度だけでなく、その方の生活全般を勘案し、入所の必要性・緊急性が高い人ごとに入所順位を決定しますので、介護度が高いからすぐに入所できる、という訳ではありません。ただし、介護度が高い人は、同じような身体状況・生活状況なら、介護度が低い人よりも優先順位はもちろん上になります。

何年くらい待てば特養に入所できる?


よく聞かれるんですが、これは明確にはわかりません。
というのも、上記の理由(申し込み順ではない)に加え、そもそも特養に空き部屋ができる機会は限られているからです。特養は何も無ければずっと入所していられる類の施設ですから、部屋が空く時というのは、今入所している方が亡くなるか、病院に入院して退院の目途が立たなくなって退所した時か、どちらかの理由が大部分なんですね。中でも、入所者の方が亡くなったから部屋が空いた、というケースが一番多いと思いますが、無論、「入所者の方がいつ亡くなるか」なんてことがわかる訳はありません。あと、大部屋(多床室)のある特養の場合、大部屋は男女で分けているのが普通ですので、仮に部屋が空いたとしても、次に入所する人が男性か女性かで順番は変わってしまうことがあります。なので、「いつ頃入所できますよ」、という時期を正確に申し上げることは難しいです。時期じゃなくて順番を知りたい、というならある程度はわかりますが、申込みは日々お受けしており、順番はその都度、変動していることは覚えておいて下さい。

うちのおばあちゃんは高齢だからすぐに入所できますよね?


年齢は全く関係ありません。
よく聞かれるんですが、70歳でも100歳でも審査上の扱いは同じです。

生活保護でも特養に入れるの?


特養には大きく分けて2種類あります。
大部屋のある「従来型特養」と、全室個室の「ユニット型特養」です。このうち、生活保護の方を受け入れることができるのは事実上、「従来型」だけと思ってもらって良いかと思います。ただし、例外もあるので念のため確認して下さい(厚生労働省通知

お酒やたばこなどの嗜好品に関する規制はある?


これは施設の方針によるので何とも・・・。
GMの特養ではお酒・たばこ、共に基本的には○です。ただし、お酒は飲んでる薬や本人の状態によっては制限してもらうことがあります。たばこの場合は居室の中では×です。防火管理上、喫煙は決められた場所でお願いしています。

特養に入所しても、住民票は移さなくていいんですよね?


基本的に、居住地(住民票)はその特養の所在地となります。
よく、「特養は住所を移さなくてもいい所なんだよ」という話をネット上の相談室などで見かけますが、あんなものはデマです。これは民法第22条、および住民基本台帳法第22条からも明らかです。特養は一時的に入所する施設ではなく、生活の本拠となり得る場所ですので、住民票を移すのが本来の姿と言えます。ただし、これは特養側から強制できる性質のものではないので、結果的に住民票を移していない人がいる、という状態になっているに過ぎません。住民票を移したくない理由には、手続きの面倒さに加え、扶養や財産の関係が絡んでる場合が多いと思いますが、それなりの財産をお持ちでない方の場合は住民票を移して単独世帯となり、住民票上の世帯非課税者の扱いになれば利用料金が減額される制度になっていますので、住所を移したほうが金銭的にはプラスになる場合が多いと個人的には考えています。

また、役所からの郵便物は基本的に住所地に届きますから、介護保険や健康保険がらみの書類が届いた場合(大抵は提出期限がある書類で高齢の御家族には理解し辛い事が多い)はその都度、施設にお持ちいただくか郵送してもらう必要が出てくるはずですので、住所を移さない場合はそういう面でも面倒が増えるかと。

ちなみにGMの勤める特養の場合だと、全体の3分の2の方は住所を移している感じです。



とりあえず、GMがよく質問されることをまとめてみました。参考になりましたか?

既に知っている、ということも多いでしょうから、そういう人にはあまり需要はない情報だったかもしれませんね。

需要があれば、次回は利用料金見学時のポイントなどについて書こうと思います。

※2016年1月 制度改正に合わせて一部内容を更新しました。

【関連記事】
■ 特養の申込(その1) -(当ブログ2009年5月12日記事)

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コメント
わかりやすい!( ´ー`)
2009/05/18(月) 21:40 | URL | 3年目ケアマネ #G5uhtICg[ 編集]
えー、返事が遅れましたが3年目ケアマネさん、コメントさんくすです。

次は利用料金の話にしようか、見学時のポイントからにしようか思案中です。期待せずにお待ち下さい(笑)
2009/05/24(日) 01:31 | URL | GM #JalddpaA[ 編集]
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