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特養を見学する人へ(ちょっと真面目な話)

GMは名前の通り「事務員」なので、施設にかかってくる電話を日々とっている。なので、施設見学を希望する方々からの電話を最初に受ける機会が多い。見学希望者は家族の方やご本人が多いのだが、ケアマネさんの場合もある。

 大切な家族が入所するかもしれない施設を見学したい

そう思うのは至極当然なことだ。
GMの勤める特養では日常的に見学者を受け入れている。


見学時には職員が付き添って案内する。
共用部分はもちろんのこと、部屋はショートステイで使ってる部屋で空き部屋があれば見てもらう。うちの場合、部屋の構造は同じだ。

案内中に「自分の部屋を見せてあげても良いよ」、と言って下さる気さくな入居者さんに会えば、実際の生活風景を見れたり施設での生活について話を聞くことも出来るかもしれない。
入所希望者にとって、施設見学をすることは決してマイナスにはならないと思う。



ただし、特養は見世物じゃない。


今日はそれを言いたい。
入居者にもプライバシーというものがある


見学者を案内する場合、GMの施設では職員が必ず付き添うのだが、見学者の中には平然と入居者さんの居室に勝手に入り込んでジロジロ眺め回したり、勝手に箪笥の引き出しを開けようとしたりする人がいる。

こういう人がたくさんいる、とまでは言わないが、程度の差こそあれ、そういった人々がいるのもまた事実である。


こんなケースもある。

以前、とある市民団体から
明日40名でそちらの施設を見学したいのですが
という電話を受けたことがある。

また、ある市議会議員のセンセイからは
私の支持者が特養を見たいと言っている。50名ほど希望者を募って見学会をしたい。入居者を慰問して写真撮影もさせてもらいたい
という希望があった。

ちなみに、
市民団体は「介護を考える○○の会」という団体であり、
議員センセイは「福祉と介護に詳しい」事を売り物にして当選した人だったと記憶している。

こういった団体の見学者を受け入れている特養もあるのだろうが、GMの特養ではプライバシーの配慮+あまり大人数で来られると入居者さんがビックリしてしまう(入居者さんの中には精神状態が不安定な方もいる)という理由で、見学者はなるべく2~3人位でお願いしている。

なので「来るのは構わないが個人で日時をずらして来て欲しい」と答えたのだが、この時はなかなか納得されずに困った覚えがある。

施設は公共のものだから誰が何人で見にいこうが構わないじゃないか、というのだ。


確かに特養は公共性の高い施設だと思う。
このような人々も別に悪意があって言っている訳ではないだろう。

だが、そこには特養という「入れ物」への意識はあっても、その「中身」が他ならぬ人間であり、そこで実際に生活している人々がいるという意識が欠如している。


特養はその施設全体がひとつの家なのだ。 



特養、施設、という言葉で思考停止しないで欲しい。
そこは生活の場なのだ。
毎日そこで起き、食事をとり、眠る。
入居者さんにとっての家なのだ。


考えてみて欲しい。
あなたの家に知らない人が勝手に入り込み、寝室や家具の引き出しを勝手に覗き、またある時は何十人もの人々が部屋に上がりこむ。
それが自分の家ならあなたはどう思うだろうか?


数ある特養の中には「施設見学お断り」という施設も存在する。全く見学できない、というのはGM個人としては賛成しかねるのだが、入居者側の視点から考えた場合、それを完全に否定することもできないのもまた事実だ。


最後に

特養を見学しようと思っている方へ。

あなたが見に行く所を「施設」とは考えないでほしい。
あなたが見に行く所は「他人の家」なのです。


それだけは、忘れないでいて下さい。



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