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無責任な病院、嫌われる認知症高齢者。

GMの施設に入居しているAさん(仮名)が病院に受診に行きました。
朝から血便が出ていたのです。

会話が出来ない認知症の入居者さんなので、本人に具合を聞くことも出来ず、とりあえず近所のかかりつけの医院で診てもらったのですが原因がわからないため、うちの職員と家族さんが付き添って、近隣の総合病院で診察してもらうことになりました。

ここから先はAさんに付き添っていたウチの職員から聞いた話です。

医師の診断の結果、「直ちに入院が必要です」とのこと。Aさんの容態は思っていたより悪いらしい。
ベッドは空いているので入院可能、ということでウチの職員と家族さんは入院準備のため、いったん施設に帰って必要な物を揃え、再び病院に戻りました。

ところが、そこで待っていたのは先程の医師と、病院の婦長さん(看護師長)。
何と、

入院してもらうことはできない

と言い出したのです。
ベッドが空いているのは確認していますし、そもそも医師からすぐにでも入院する必要があると言われていたはず。突然のことで家族さんも困惑気味。そこでウチの職員が説明を求めたところ、

看護師の人数が足りない。こんな手のかかる人はとても受け入れられない。」

との回答が。

Aさんは認知症で会話は出来ないし、自分で食事や排泄もできません。ほぼ寝たきりの方なので確かに手はかかります。しかし即入院が必要な事も医師の口から確認済みです。
ところが医師は意見を180度転換。

今日は施設で様子を見て下さい。薬は念のため出しておきます。

とか言い出したのです。
最初の発言と全く違う。即入院が必要だと言ったはずではないか。
診断内容が違っていた訳でもなさそうなのは一目瞭然。
しかし医師は、明日もう一度受診に来てください、というばかり。そして横には怖い顔で医師を睨む婦長さんが。

推測するに、どうやら入院が必要なのは間違いないが、現場の看護師さんたちから入院を拒否されてしまったらしく、医師はそれに逆らえなかったらしい。別の病院を紹介するくらいはしてほしかったんですが、とにかく一晩様子を見てくれ、の一点張りで話にもならなかったそうな。

Aさんの家族も「お医者さまの言うことを聞かないと何かあった時に診てもらえなくなるかもしれないから」との理由で入院は断念。結局Aさんは施設に戻ってきました。


これって、あまりにも無責任な対応だと思いませんか?


ベッドは空いてるんです。
医師も即入院が必要だと言っている。
でも入院させてもらえない。

認知症で寝たきりの患者は手がかかるから。
看護師が嫌がるという内部の事情があるから。
だから入院できない。
ベッドは空いているのに。


うちの特養では夜間に医師はいません。
看護師も夜間はオンコール対応なので、施設にはすぐに適切な医療処置を行える者が夜間には一人もいないんです。
介護の職員だけなんです。
入院していれば何かあったとしても看護師さんだけでなく、医師が処置できるというのに。そして、Aさんは即入院が必要だったはずなのに。


本当に看護師の数が足らなかったのか?
認知症の患者だから、寝たきりの患者だから拒否したんじゃないのか?



ここまで疑うのには理由があります。
こんな例は別に珍しくもないのが現状だからです。

もちろん、全部の病院がそうだと言ってる訳じゃないんです。とても親切に、一生懸命対応してくれてるのが見て取れる病院もたくさんあります。でもそうじゃない病院も少なからず存在するのです。


今回は私立の病院の話でしたが、以前は市立の病院(!)に、認知症の入居者が受診したいのだが構わないだろうか、との問い合わせの電話を入れたところ、「老人ホームの入居者は断っている。」と言われたことがあります。
市立の病院ですらこんな対応ですよ?
あ、市立(公務員)だからか(笑)

もっとも、その時は担当者がすぐに失言だったことに気づいたのか、「ベッドが満床でして・・・」という言い方に変わりましたがね。
何にしても腹の立つ話です。


看護師が足りない、という病院の事情についてはわからなくもないんです。認知症の高齢者が手のかかる患者だと言うのももちろん知ってます。しかし、超高齢化時代を迎えつつある今の時代にあまりにも適合していない対応だと思うんですよ。高齢化が進むにつれ、こういった患者の数は増えていくというのに。

施設にとって病院は切っても切り離せない関係にあります。
高齢者の方は何かしら病気を持ってる事が多いので、近隣の病院の協力なくしては施設の運営は成り立たないのです。


心当たりのある病院で働いている医師の皆様。

願わくば特養を始めとする全ての施設に、そして近隣の認知症高齢者の皆様により一層のご理解とご協力を。


そして、看護師の皆様にはこの一節を。

『われは心より医師を助け、わが手に托されたる人々の幸いのために、身を捧げん。』 
(「ナイチンゲール誓詞」より抜粋)




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